長崎居留地まつり
長崎市の旧外国人居留地である東山手、南山手、大浦地区を舞台に多彩なイベントが開催されます。
かつて長崎は日本で唯一の西洋との窓口であり、様々な情報発信基地となっていました。
多くの人々が居留し、医学、蘭学、兵学などを学び、日本の夜明けを導く原動力になったのです。
やがて鎖国が解かれ、横浜や神戸などと時を同じくして長崎では現在の東山手、南山手、大浦地区辺りが外国人、特にヨーロッパ人の居留地として栄えるようになります。
この祭りは幕末に居留地で生きた人々や、日本の夜明けに大きく貢献した長崎の歴史的役割と、そうした郷土への誇りを考え直そうということから市民と行政が一体となり平成13年(2001)にスタートしました。
最大の特徴は、歴史をつくりながら今を生き抜いている人々が主役であり、誰もが気軽に参加できるということです。
長崎独特の急な石畳の坂道を一気に100メートルも駆け上がる「グラバー坂かけあがり大会」や「居留地大バザール」など様々な企画が催され、年々盛り上がりをみせています。
2020 開催趣意書
時下、ご清祥のこととお喜び申し上げます。合わせて未曾有のコロナ渦中、心よりお見舞い申し上げます。毎年「長崎居留地まつり」にご支援とご協力を賜り、感謝申し上げます。
コロナ感染症拡大防止のため多くのイベントが自粛を余儀なくされてきましたが、長崎県の8月1日からの屋外でのイベントの自粛制限解除を基準にして、三密を防ぎ、拡大防止策を講じる配慮を十分に行うことを前提として「2020長崎居留地まつり」を9月19日(土)・20日(日)・21日(月・祝)の3日間の開催を目指して実行委員会を立ち上げました。
長崎居留地まつりは平成8年のスタートから、今年25年の節目を迎えます。本まつりは、長崎市の地域文化の活性化と地域振興への寄与を目的に、旧外国人居留地である東山手・南山手・大浦地区一帯・出島の街全体を会場に、今も数多く残る貴重な歴史的文化遺産を活かして、これまで地元地域の皆様と長崎内外の多くの方々のご支援を賜りながら、市民と行政が協働し企画・運営を行って参りました。
本地域には「明治日本の近代化遺産」構成資産・グラバー邸と「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産・大浦天主堂の2つの世界遺産が生まれ、今年の3月には国から長崎市歴史風致維持向上計画の重点地域にも選定されました。まつりを通じ市民の歴史・文化への関心と愛着、景観やまち並み保存への認識を深め、さらに歴史的資産活用の社会実験等で、わがまちへのシビックプライドを醸成し魅力ある長崎を発信できるように、今年も市民参加型で取り組んで参ります。
皆様におかれましては、どうか当イベントの趣旨にご賛同頂き、これまでと変わらないご支援・ご協力 並びにご協賛を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
長崎居留地まつり実行委員会
実行委員長 桐野 耕一
実行委員長 野村 孝一
運営委員長 森 正
地元事務局 梅元 建治
相談役
北大浦地区連合自治会長 中野 吉邦
南大浦地区連合自治会長 多良 勝敏
浪の平地区連合自治会長 鮫島 和夫
長崎市市議会議員 永尾 春 文
長崎市市議会議員 山谷よしひろ
行政事務局
長崎市文化観光部 観光推進課(担当 山本 さくら Tel 095-829-1314)
文化財課、景観推進室、まちなか事業推進室、出島復元整備室 ほか